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オススメのAV女優はこの女優だ

最近、非常に気になるAV女優が頭角を現しています。春原未来(すのはら・みき)というAV徐湯であり、2012年1月にkawaiiの専属女優としてAVデビューするも7月で単体契約を終え、それ以降は企画単体女優として活躍しているAV女優です。

なぜ彼女がオススメであるかといえば、それは彼女の聡明さがAV女優としては異色といえるレベルに達しているからです。非常に論理的・哲学的思考に長けており、AV女優という仕事を彼女ほど非常に深い部分で考えて務めているAV女優はほかにはいないでしょう。

とにかく彼女の主張するところを聞いても、論旨の明快さや思想の深さを感じずには居られません。筆者は常々、これこそが風俗業界に努める女性の本来の姿に近いものではないかと思っているため、春原未来こそ昨今のAV女優の中では至高のものに感じられるのです。

そもそも日本における風俗の変遷を見ていくと、その端は神話に発し、技芸の一種として一部の女性の間に浸透していき、これがやがて吉原などの遊郭へと変化していきます。技芸としてとらえられていた頃から、セックスはただ性欲を満たすためだけのものではなく、性を技芸とする女性たちにとっては、セックスは自分たちの芸事の一種であり、それを生業としていることに誇りを持っているものでした。

遊郭で働く花魁にしても、単に性的なテクニックがあるだけではなく、古典、書道、和歌、三味線などの遊芸全般のプロでした。現在の風俗業界も多かれ少なかれこの流れを汲んでいるものであり、風俗嬢やAV女優たちは花魁の子孫であると捉えるならば、やはり自らの仕事に誇りを持ち、プロ意識が高く、そして少し学があったほうがよいと言えます。

その意味において、春原未来はセックスを技芸としてとらえている趣があり、興味が尽きない女優です。彼女の思想遍歴やAV女優と言う仕事をどのようにとらえているかを見ていきましょう。

 

彼女の家庭は、話だけを聞くと上流階級のように思えます。両親は本を好きなだけ買い与え、新聞を読むことを勧めました。春原もそれに応えて本が好きな子供に育ち、伝記や歴史を中心に様々な本を読んだといいますから、そのなから多くの知識・思想を汲みとっていったものと思われます。本をたくさん読むことによって、春原は自分を客観的に見ることができる能力が培われたとしており、人から求められることが分かるようになって撮影の際にもそれが活きているそうです。

そして、春原はAVに出演することを『人助け』としていますが、彼女がなぜAVに出演することを人助けと考えるに至ったかについては少々複雑な思考の変化があります。

春原は小学校のころに、医者になりたいという夢を抱きました。なぜならば、単純に人を助けたいと思ったからです。しかし、世界的な食糧・エネルギーなどの問題を真理を含む観点から見据えると、人口が減ったほうがいいことは明確であり、それを人間のさかしらによって無理に寿命を延ばしたりすることは自然の摂理に反することと考えるようになりました。医者が死にかけている人に対して延命措置を施すことについても疑問を抱いたそうです。

やがて春原は、死にそうな人を救うのではなく、生きている人を幸せにすることを考えるようになります。それができる生き方は何かと考えているときに、人間において生理的欲求が非常に大きいことに思いを致し、性的欲求を満たす風俗関係の仕事に従事することを志します。そしてソープで働こうとしているときに偶然AV業界の人と知り合い、AV女優になることを決心します。

AV女優になるに際して、やはり最初は家族に迷惑をかけることを考えると躊躇したといいますが、それでもあくまで「人助け」をするという立場に徹底し、デビューに踏み切りました。家族という少人数を犠牲にしても多数の人を喜ばせることに正義を見出したのです。このことに関しては賛否両論分かれるところでしょう。五行や親に孝なることを考えたならば彼女の行動は下劣とみなされますが、一殺多生や身を殺して仁をなすということを考えれば間違った行動ではないのです。

このように学術的なことを好む内面をもっているのですが、普段からそれを表に出すことはありません。それは、春原を応援してくれる人は、あくまで性的興奮をもたらしてくれるAV女優としての春原のファンなのであって、学術的なことを好むということを前面に出したならば性的興奮にフィルターがかかってしまうため、敢えて内に秘めるにとどめているのです。女性は少し馬鹿くらいがかわいらしく、聡明すぎると引いてしまう男性が多いことをしっかりわきまえているのでしょう。

しかしながら、やはり前面に押し出していなくとも、人が抱えている思想と言うのはその人の立ち居振る舞いをはじめ随所に表れてくるものですから、作品にもそれが現れていきます。全くルックスやスタイルが同じ人間が2人いて、片方が優れた思想を身につけており、もう片方がそうでなかった場合には、台本が同じでもところどころで違いが生まれ、それが作品を通じて積み重なっていき、最終的には内容の濃さに大きな差が生まれてくることと思います。

その意味において、春原未来の作品は味が濃くしっかりとしたものをもっており、企画単体女優として多数の作品に出演しているものの、毎回の作品ごとに「今回はどのような春原未来が見れるのだろう」という新鮮な気分で見ることができます。

 

春原未来は出演本数に制限がない企画単体女優の利点を最大に活かして出演本数を重ねていき、2013年の年間AV女優ランキングでは17位にランクインしました。

他の業界でも十分に通用するであろう聡明さをもちながら敢えてAV女優という道を選んだ春原未来は、スタイルやルックスに優れているだけではなく、考え方を常に練り、練り上げた考えに忠実に働くというスタンスで人生全般に臨んでいます。現代のAV女優は激しい競争を勝ち抜くために、スタイルやルックス以外のプラスアルファが求められますが、春原の場合にはそれが“思想”であり、非常に特殊なAV女優と言えます。

そして冒頭に述べたとおり、かつての花魁たちがセックスとは一線を画する高尚な技能を身に着けていたことを考えると、学の深い春原未来こそ花魁の子孫と言うべき女優であると言えるでしょう。

 

もっとも、これはあくまでも春原未来における特化した部分、プラスアルファの部分が学が深く優れた思想を持っているという特殊性に着目したのであり、それらを持たない女優を劣るとするものではありません。そのようなものを持っておらずとも、他の方面での努力によってトップの地位に上り詰めているAV女優たちも、間違いなく素晴らしい技能を持ったAV女優であると思います。