本来AVとは、レンタルビデオ店でレンタルしてみたり、店頭や通販でセルビデオを購入してみるものでした。しかし最近ではインターネットが進歩し、コンピューターも普及しており、さらには多くの人がスマートフォンを手にする時代となりました。

インターネットがまだ今ほど普及していない頃は無料のAV動画と悪質サイトが混在していたこともあり、どこか危ないイメージがあったものですが、最近は健全（ウイルス感染や詐欺に巻き込まれる危険がないという意味において）なサイトが増えたことによって、安心して利用できる無料動画サイトが非常に多くなりました。

インターネットで「AV　無料」などといって検索すると多数の無料動画がヒットし、オナニーの材料には事欠かなくなりました。いまやAVをレンタルや購入によって視聴するのは、パソコンやスマートフォンの操作に疎い中高年が大部分を占めるようになりました。

たしかにレンタルや購入にメリットがないわけではありません。ネット上に無料で出回る動画では、特定のAV女優の特定の作品に的を絞ってピンポイントで検索しても引っかからないことがあるのです。また、自分のお気に入りのAV女優が新作をリリースしたときにも、無料動画としてその作品が出回るのは少し時間をおいてからのことになりますし、ものによってはそもそも出回らないこともあります。

そのため、最も確実に作品を探して手に入れるためには、DMMなどの巨大サイトを利用してAVをレンタルもしくは購入するのが最も確実です。

とはいっても、多くのユーザーは特定の作品が無料動画として見つからなかったならば、類似のジャンルや同じAV女優の他の作品を探して欲求を満たす場合がほとんどでしょう。無料で動画を提供しているサイトでは数万～数十万もの動画が存在しており、その中から自分の好みに合った動画や、好きな女優の動画を探すのは容易なのです。

本当にレンタルや購入によって見る必要があるのは、需要が少ないために無料動画として公開されていない動画をどうしてもみたい、特殊な趣向を持った人に限られてくるでしょう。

 

上記のような流れは、AV業界に深刻な不況を巻き起こしています。無料動画で済ませる人が増えてAVが売れなくなるのですから当然のことです。この流れに対抗するため、AV女優たちは撮影会や握手会といったイベントを積極的に行ったり、販売するDVDに抽選でサイン入りチェキを同封するという工夫をしたり、より積極的なものになると出演するAV女優本人が着用した下着を抽選でプレゼントしたりと、様々な努力を行っています。

しかしながらこれらのAV女優たちの努力は、インターネットの隆盛と無料動画の奔流に抵抗するのは難しいと思います。やはり熱心なファンでなければ無料動画で済ませようと思うものであり、これらのサービスがあるから購入する、というファンはそれほど多くないと思うのです。

無料動画が盛んにアップロードされ出回るという根本の流れを断ち切るなにか大きな力が働かない限りは、AV業界は今以上に不況に陥っていくことでしょう。